新卒がベンチャーでの1年間を振り返って

フロントエンドエンジニアの氏家です。私が新卒としてvivitに入社してから早くも1年が経過しました。

入社してすぐのとき、アウトプットとしてこのエンジニアブログを頻繁に更新していたのが懐かしいですが、今回はそんな私がvivitで1年間働いて、具体的にどんなことをやってきたか四半期ごとに振り返りたいと思います。

4~6月 (チームローテーション期間)

新卒エンジニアとして入社してからまず最初にやったことは、MAU350万を超えるアウトドアメディア「hinata」の開発です。入社前のインターンでもお世話になったmediaチームで、フロントエンド開発に携わりました。

チーム開発による業務に慣れておらず、初歩的なミスや拙いコミュニケーションで迷惑をかけていたと思いますが、いつも優しく対応してくださいました。先輩エンジニアから知識や技術力だけでなく、こういった業務態度も見習っていきたいと思いました。

5月からはキャンプ用品のレンタルサービスを提供している「hinataレンタル」のチームにお邪魔し、念願の React + TypeScript によるフロントエンドの開発に携わりました。

独学での個人開発経験があったとはいえ、業務では分からないことだらけでしたが、都度教えていただきながら業務をこなすことができました。

6月からは主にインフラやプロダクトをまたいだ業務を行う「事業横断チーム」にお邪魔し、各チームの開発環境の整備やサーバ監視ツールの設定などを行っていました。 本格的にフロントエンドエンジニアとして開発業務を行う前に知っておくべきことをたくさん知れて、非常に良い経験ができました。

7~9月 (hinataリユース システム内製化 発足)

アウトドア用品の中古買取・販売を行うサービスを提供している「hinataリユース」の管理システムを内製化することが決まり、7月からリユースチームとして管理画面の作成を行うことが決まりました。

入社して4か月目で新規開発に携わることができ、要件定義から技術選定、開発環境構築を経験させていただきました。

管理画面の第一フェーズ(買い取られた商品を画面上で管理し、外部の中古品販売サイトに出品するところまで)を無事リリースすることができたのですが、現状の開発環境を見直した結果、このプロダクトにはBFFが不要であるという結論になり削除したという経緯があります(詳細は「新規開発においてBFF(Backend for Frontend) を採用すべきか」をご覧ください)。

要件定義の段階でどれだけ考えられていても、実際に走ってみないと分からないということを自ら体感し、完璧な設計は無いということを改めて認識することができました。

10~12月 (リユース開発架橋&ストア兼任)

管理画面の第二フェーズ(中古品の査定からシステムへの登録までを中古品買取の会場で行えるようにするための画面作成)のリリースに向けて、引き続きフロントエンドの開発を行っていました。

徐々に React + TypeScript の開発にも慣れ、コードの可読性やテストコードのカバレッジなどを意識しながら業務をすすめることができました。

また、アウトドア用品の販売を行うオンラインセレクトショップ「hinataストア」の開発業務も担うようになり、リユースチームとストアチームを兼任して開発をしていました。

hinataストアでは Shopify というサブスク制のECプラットフォームを使用しており、ブラウザから商品登録や注文管理、ECサイトのデザイン変更などを行うことができます。

フロントエンドは Liquid というShopify独自のテンプレート言語( eRuby に近い)で記述されており、ノーコードだけでは実現できない変更はエンジニアが対応していました。

社内に Liquid の開発経験があるエンジニアがいなかったため、時間をかけて探り探りで開発を進めていましたが、徐々にできることも増え、ビジネス側の難しい要求にも応えられるようになりました。

ただ、 Liquid での開発体験はあまり良いものではないため、まもなく正式にリリースされる React のフレームワーク Hydrogen でストアのページをイチから作り直したいという願望があります笑

1~3月 (リユース&ストア開発 + 新卒採用お手伝い)

12月末にリユース管理画面の第二フェーズの実装はほぼ完了していたのですが、ビジネス都合によるスケジュールの変更や開発メンバーの入れ替わりなどがあり、リリース前に細かい修正やバックエンドのリファクタリングなどを行っていました。

第二フェーズのリリース完了後は徐々にリユースチームでの開発も減り、hinataストアの事業に注力していきたいという会社の方針もありストアチームでの開発がメインになっていきました。

また、裏では23卒の新卒エンジニア採用を行っており、vivitでは唯一の新卒エンジニアである私が会社説明会や面談などに顔を出し、vivitでの新卒としての働き方について話させていただきました。 自分が1年前と比べてどのように成長したか見つめ直す良い機会でしたし、自分がまだエンジニアとして未熟であることを再認識することができたので、エンジニアとして成長していくためのモチベーション向上にも繋がりました。

終わりに

これまで書いた開発業務以外にも、アウトドア用品の中古品買取イベントに参加したり、hinataレンタルの撮影キャンプにお邪魔させていただいたり、全社的に催されたお花見デイキャンプの実行委員をしたりなど様々な経験をしてきました。

エンジニアリングのスキルを磨きたいということはもちろん、vivitのメンバーとしてアウトドア業界を盛り上げていきたいという思いも強くなったので、積極的にキャンプに行ったりアウトドア関連の情報をキャッチアップしていきたいです。

また、今年の3月に23卒のエンジニア新卒採用を終え、すでに内定者の北條くんがインターンとしてジョインしてくれています。

僕がインターン生だったときと比べてとても優秀なので、追い抜かれないように頑張ろうと思うのと同時に、初心を思い出し、改めてエンジニアリングについて向き合おうと思いました。

1年たってもまだまだ未熟な私ですが、vivitで更なる挑戦をしていきたいです。


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