vivitで1on1の際に行っている「メンタリング」のお話

はじめに

こんにちは、技術開発部の河村です。 アウトドアメディア、hinataの開発リーダーをしています。

今回は、vivit社内で行っている1on1とその手法の「メンタリング」についてお話ししてみたいと思います。

vivitで行っている1on1

vivitでは1年ほど前からwistantというツールを導入して1on1を行っています。 (1on1導入の経緯など詳しいお話は以下のページに掲載されています。) blog.wistant.com

1on1をしていく中で、

  • 1on1中に何を話したらよいのか
  • どうしたら質やメンティーの満足度があがるのか

という話題が技術開発部メンバーで上がり、部内のメンバーで以下の書籍の輪読会を始めました。 そして、その中に書かれているメンタリングという手法を取り入れてみようということになりました。

gihyo.jp

メンタリングとは?

メンタリングとは人材育成方法の一つです。 1on1の中で指導する側をメンター、される側をメンティーと呼びます。(特に上下関係はありません。)

メンタリングでは、メンティーが自分で問題解決ができることをゴールとして、メンターは「こうするべき」を教えるのではなく、「どうしたら解決できるのか」を一緒に考えます。

そのためにメンターは問題の整理や根本原因の特定ができるよう質問を投げかけます。

問題に対してメンティーが偏った捉え方をしている場合もあるので、前提を変えるような質問を投げることもあります。(リフレーミングと呼びます。)

やってみてどうだったか

メンタリングを学習してから1on1のメンターをやってみて、下記3点の気づきがありました。

メンターが喋りすぎてはいけない

メンターとして話を聞いていると、メンティーの相談について自分の考えややり方を教えようとついつい喋りがちになってしまいます。 問題解決がゴールであればそれでもよいのですが、メンタリングのゴールは上記でも記載した通り「自分で問題解決する力を身につけること」です。 なので、メンターがするべきことはあくまで自分で問題解決ができるように促すことです。

とはいっても、私もまだまだうっかり話し過ぎてしまう時がありますので注意しながら日々1on1を行っています。

メンティーもメンタリングの知識があった方がよい

これは弊社でメンターを行っているメンバーから聞いた話です。 メンターの経験があり「メンタリングとはどういうものか」を知っているメンバーに対して行った1on1がとてもスムーズだったそうです。 なぜなのか聞いてみたところ、メンティー自身がどういう意図でその質問を受けているのか理解できているのでお互いの思っているゴールにズレが小さいということでした。

今後は社内全体にメンタリングを浸透させていくように考えています。

メンティーが話したいことに時間を割くべき

これはメンタリングの話ではないのですが、1on1をしていて気が付いたことです。 1on1は基本的に1回30分で行っているのですが、最初に重要でない話や脱線で盛り上がってしまうと、後半になって話したいことが話せなくなったり途中で終わったりすることがありました。

弊社ではwistantの事前アンケート機能を使って事前にヒアリングをしているので、メンターを行う際にはその中で特にメンティーが相談したいことを1on1でメインの話題として取り上げるように心がけています。

さいごに

1on1でメンタリングを行うようになってから、1on1以外での普段の相談やチームMTGの場で、問題の根本原因の特定やリフレーミングが自然とできるようになってきている機会が増えたように思えます。 1on1の質の向上を目的として学習していましたが、副産物的に考え方や視野が広がったこともよかったです。

今回はメンタリングの考え方について簡単にお話ししてみました。

vivit では一緒に働くエンジニアを大募集しています。 これからもメンバー一人一人が自走していけるような環境作りをしていきますので、その中でみなさんと一緒に働けることを楽しみにしています。

いつでもカジュアル面談を受け付けていますので、是非よろしくお願いします。 www.wantedly.com